[[授業]] *第1回(2012.11.2) 概要〜第1章 システムを状態方程式で記述する(線形化は割愛)[#if2d0aa0] - 古典制御→現代制御→ポスト現代制御、相互の関係、長所と短所 - 運動方程式の例、伝達関数、状態空間表現の相互関係 - なぜ状態空間表現が必要か?...最適レギュレータ問題の解法 &color(blue,orange){この授業の目的:与えられた物理系に対して、最適制御系を設計できるようになる}; ... いい忘れました... - 成績の評価方法と評価項目:レポート(30%)、期末テスト(70%) #ref(report1.pdf,left,レポート1回目); #ref(2012.11.02-1.jpg,left,noimg,板書1) #ref(2012.11.02-2.jpg,left,noimg,板書2) #ref(2012.11.02-3.jpg,left,noimg,板書3) #ref(2012.11.02-4.jpg,left,noimg,板書4) -Q:演習の時間が短かった。1問当たりの時間を1、2分長くしてほしい。 -A:他にも、難しかった、というコメントが多くありました。もう少し皆さんの様子を確認しながら進めます。 -Q:ベクトル表記はしっかりした方がいいと思います。 -A:ある変数がベクトルであることを明示するため、変数の上に→を書くことがありますが、制御工学では、ベクトルであっても→を省略して表記することが慣例です。という説明が抜けており、申し訳ありません。 -Q:少し暗い -A:部屋の照明が、という意味と思います。照度調整できるようなら次回やります。ダメな場合は、前の方に着席お願いします。 *第2回(2012.11.9) 第2章 システムの応答と安定性 [#w41491eb] - レポートについて: 第一回レポート返却→405居室前、第二回レポート提出締切11月14日(水)) - 解析問題と設計問題: 解析が基本、今日は解析を扱う。特に安定性 - 応答の安定性、伝達関数の極、A行列の固有値の関係: 古典制御の結果、現代制御で扱う内容、この授業で扱う内容 - 現代制御では: (2.3)式の導出、状態遷移行列が重要、初期値に依存する項と入力に依存する項 - 応答が安定となる条件: 古典制御...インパルス応答は伝達関数の極すべてに依存する; 現代制御...状態遷移行列の振る舞いはA行列の固有値すべてに依存する; - 伝達関数の極 = A行列の固有値: よって安定性を議論する上では、初期値応答もインパルス応答も同じ - 初期値応答に、A行列の固有値、固有ベクトルがどう関係するか - 固有値、固有ベクトルの復習 #ref(report2.pdf,left,レポート2回目); #ref(2012.11.09-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2012.11.09-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2012.11.09-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2012.11.09-4.jpg,left,noimg,板書4); ... 左半分を消してしまいました #ref(2012.11.09-5.jpg,left,noimg,板書5); -Q:伝達関数の極と、状態空間表現のA行列の固有値が一致する理由? -A:伝達関数がC(sI-A)^{-1}Bと表現されることと、その極が|sI-A| = 0の解であること、それがAの固有値の定義に一致することから、言えます。 -Q:(すべての初期状態x(0)に対する)初期値応答がt→∞で0に収束することと、インパルス応答がt→∞で0に収束することが同じ理由? -A:(i)古典制御より、インパルス応答が伝達関数の極すべてに依存すること(実部が非負の極があれば、インパルス応答は発散する)ことと、(ii)インパルス応答と初期値応答がそれぞれ C e^{At} B, C e^{At} x(0) と書けること、によります。ただし、すべての初期状態x(0)を考慮する場合は、です。一部の初期状態しか考慮しない場合、次のような不都合が生じます:極端な例ですが、インパルス応答が発散するような場合でも、x(0)=0と選べば、初期値応答は0となり発散しません。これは、不安定な固有値を動かさないようにx(0)を選ぶ場合も同様です。...このような、初期状態がどう与えられるのか(安定性を議論する際には、特定の初期状態を考えない)という話が授業では不足していたと思います。申し訳ありません。お詫びして補足します。 &color(black,red){■■■■■■■■■■■■■注意:以下は過去の情報です。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■}; #ref(sample0425.m); #ref(2011.04.25-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.04.25-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.04.25-3.jpg,left,noimg,板書3); *第4回(2011.5.2) 状態遷移行列、システムの極と時間応答 [#qef5faef] +今後のスケジュール、レポート6点×5回=30点 +中間テストまでの内容の概要(A:スカラの場合) +A:行列の場合 (2.11)式まで +演習2.1〜2.3 (2.3はMatlabで) +%%安定性判別%% #ref(ex23.m); #ref(timeresp.mdl); #ref(2011.05.02-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.05.02-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.05.02-3.jpg,left,noimg,板書3); &color(red){レポート#1 板書3↑参照}; *第5回(2011.5.9) 可制御性、%%可制御性行列%% [#j9517c43] +%%可制御性の定義%% +%%可制御性の判定方法 ... 可制御性行列%% +%%直接法による極配置%% +演習2.3復習 +安定性判別(固有値の位置と応答の関係) +座標変換 +対角正準系 #ref(2011.05.09-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.05.09-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.05.09-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.05.09-4.jpg,left,noimg,板書4); #ref(sample0509.m,left,Matlab実行例) *第6回(2011.5.16) 3.3可制御性とその条件、3.4行列のランク、5.1フィードバック係数ベクトルを直接計算する [#l91e6cc0] +可制御性の定義 +可制御性の判定方法 ... 可制御性行列 +直接法による極配置 +正方行列がフルランク = 正則 = 行列式が零でない #ref(2011.05.16-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.05.16-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.05.16-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.05.16-4.jpg,left,noimg,板書4); #ref(2011.05.16-5.jpg,left,noimg,板書5); #ref(2011.05.16-6.jpg,left,noimg,板書6); &color(red){レポート#2 板書4↑参照}; #ref(sample0516.m,left,Matlab実行例) *第7回(2011.5.23) 5.2 可制御正準系に変換する, 5.3 可制御正準系による極配置 [#ic2320c6] -可制御ならば、状態フィードバックにより任意の極配置が可能 +可制御正準形の定義(p.66 5.2節) +可制御ならば、可制御正準形に相似変換できる #ref(proof2.pdf,left,その証明) --可制御正準形を求める方法1:正則行列Tを求めて、相似変換する(演習5.7, 5.8) +可制御正準形と特性方程式(p.68 演習5.6) --可制御正準形を求める方法2:特性多項式の係数を使って直接求める(演習5.7, 5.8) +可制御正準形による極配置(p.74 5.3節) --演習5.9, 演習5.13, 演習5.14 #ref(2011.05.23-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.05.23-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.05.23-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.05.23-4.jpg,left,noimg,板書4); #ref(sample0523.m,left,Matlab実行例) *第8回(2011.5.30) 可制御正準系による極配置(つづき)、5.4 アッカーマン法による極配置 [#ka9c6591] + 可制御正準形による極配置(つづき)... 演習5.13, 5.14 + アッカーマン法による極配置。演習5.16, 5.18 #ref(proof2a.pdf,left,noimg,両手法の関係); + 行列のランク。演習3.15 #ref(middle.pdf,left,noimg,昨年度の中間テスト); #ref(2011.05.30-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.05.30-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.05.30-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(sample0530.m,left,Matlab実行例) *第9回(2011.6.6) 中間テスト [#x4bd0d7b] - 物理系→運動方程式→状態空間表現→極を求めて安定性判別 - 可制御性の判別 - 状態フィードバックで極配置 - 教科書・ノートを持ち込み可、Matlab使用可 *第10回(2011.6.13) §6.1 評価関数と最適制御 [#w624c3fb] -答案返却 #ref(middle_ans1.jpg,left,noimg,中間テスト解答例1/2) #ref(middle_ans2.jpg,left,noimg,中間テスト解答例2/2) -授業の目的の確認 -極配置から最適制御へ ... なぜ最適制御が必要か?1次系の場合 -高次系への拡張 (6.1節の内容)、演習6.3と6.4 #ref(2011.06.13-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.06.13-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.06.13-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.06.13-4.jpg,left,noimg,板書4); #ref(2011.06.13-5.jpg,left,noimg,板書5); &color(red){レポート#3 板書2↑参照}; #ref(sample0613.m,left,Matlab実行例) *第11回(2011.6.20) §6.2 重み行列と正定・半正定 [#e9992e2e] +二次形式の正定性と対称行列の正定性 +二次形式の正定性判別(演習6.5) +対称行列の固有値と正定性の関係(演習6.6) ... 定理※ +対称行列の固有値はすべて実数(演習6.8) +定理※の証明 #ref(proof3.pdf,left,定理※の証明); #ref(2011.06.20-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.06.20-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.06.20-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(sample0620.m,left,Matlab実行例) *第12回(2011.6.27) §6.3 最適制御系の安定性 [#o67f64b8] - 最適制御⇒安定かつJが最小 #ref(proof4.pdf,left,証明) #ref(2011.06.27-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.06.27-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.06.27-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(sample0627.m,left,Matlab実行例) #ref(ex0627.mdl,left,Simulinkモデル例) *&color(red){7月4日は休講とします}; [#y728f217] *第13回(2011.7.&color(red){11};) §8.1 内部モデル原理に基づくサーボ系の構造とは [#ia3b0a27] #ref(test2010.pdf,left,昨年度の期末テスト); &color(red){レポート#4}; : 昨年度の期末テストの問1 締切り7月&color(red){19日(火)};17:00 + サーボ系の必要性 + 内部モデル原理 + 演習8.1, 8.2 ++ Matab,Simulinkでシミュレーション #ref(ex8_1.m,left,演習8.1用mファイル) #ref(ex8_1_simu.mdl,left,演習8.1用のSimulinkモデルファイル) ++ 手計算で確認 + (演習8.3 ... 外乱除去も考える場合、演習8.1, 8.2と数値を変えただけ) ref(ex8_2.m,left,演習8.2用mファイル) #ref(ex8_2_simu.mdl,left,演習8.2用のSimulinkモデルファイル) #ref(sample0711.m,left,Matlab実行例) #ref(2011.07.11-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.07.11-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.07.11-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.07.11-4.jpg,left,noimg,板書4); *第14回(2011.7.&color(red){20 3限 実習室2};) §8.2 サーボ系を設計する, §8.3 サーボ系設計条件 [#v1a87e26] -復習: 定常偏差を0とするには? +8.2節:サーボ系の設計法 ++サーボ系の設計法 = 制御対象を内部モデルで拡大してコントローラを設計 ++演習8.4 直接法を使う場合 (最適制御も使える) +8.3節:サーボ系の設計条件(ステップ信号の場合) ++1/sを追加すれば必ずサーボ系を設計できるか? ++制御対象が原点に零点を持つ場合、内部信号が発散する(内部不安定) #ref(2011.07.20-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.07.20-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.07.20-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.07.20-4.jpg,left,noimg,板書4); &color(red){レポート#5}; : 昨年度の期末テストの問3(板書3↑参照) 締切り7月&color(red){29日(金)};17:00 *第15回(2011.7.25) §9.1状態観測器の構造、§9.3併合系の固有値 [#g4a53f86] + 状態観測器の必要性 ... 状態フィードバックから出力フィードバックへ -- 方法1: u = -F y ... 静的出力フィードバック -- 方法2:状態観測器?(演習9.1) + 状態フィードバック -- 方法3:状態観測器((9.3)式, 演習9.2) + 状態フィードバック + 方法1で安定化できない例 + 方法3((9.3)式が状態観測器であることの証明 (方法2は状態観測器でない) + 可観測性 + 演習9.3' ... L を求める練習 + 併合系(方法3の制御系)の固有値 = (A - B F の固有値) + (A - L C の固有値) #ref(2011.07.25-1.jpg,left,noimg,板書1); #ref(2011.07.25-2.jpg,left,noimg,板書2); #ref(2011.07.25-3.jpg,left,noimg,板書3); #ref(2011.07.25-4.jpg,left,noimg,板書4); #ref(2011.07.25-5.jpg,left,noimg,板書5); #ref(2011.07.25-6.jpg,left,noimg,板書6); #ref(sample0725.m,left,Matlab実行例) *第16回(2011.8.1) 期末テスト, 授業アンケート実施 [#h8f64942] - 全範囲 *関連リンク [#lf5b0489] --[[授業ホームページ(木村研究室)>http://sessyu.nagaokaut.ac.jp/~kimuralab/index.php?%B8%BD%C2%E5%C0%A9%B8%E6%B4%F0%C1%C3]] //--[[倒立振子の安定化>http://multi2.nagaokaut.ac.jp/b406/Advance/Matlab/ex/1link.html]] 2006年度「情報処理演習2」より