授業
B-2 1次元ダクトの消音制御†
テキスト (2015.5.8)
旧テキスト
2015.4.28 メモ取り講習†
2015.04.28-1.jpg
2015.5.14 2日目の補足†
- 閉ループ系が安定となる(= 発振しない)条件:ナイキストの安定判別
安定なシステムLが与えられたとする。その伝達関数をL(s)、周波数応答をL(jω)とする。
このとき、システムLの出力を-1倍して入力として戻した閉ループ系が安定となるための
必要十分条件は、L(jω)の軌跡が点 -1 を囲まないことである。
- 閉ループ系の(= w から z までの)ゲイン特性:
w, u から z, y までの 2入力2出力の安定な制御対象Gが与えられ、この伝達関数行列が
\[
G(s) := \left[
\begin{array}{cc}
G_{zw}(s) & G_{zu}(s) \\ G_{yw}(s) & G_{yu}(s)
\end{array}
\right]
\]
であるとする。yを入力、uを出力とする補償器Kが与えられ、補償器の伝達関数をK(s)とする。
このとき、w から z までの閉ループ系の伝達関数(Gcl(s)とする)は
\[
G_{cl}(s) = G_{zw}(s) + \frac{G_{zu}(s)K(s)G_{yw}(s)}{1 - G_{yu}(s) K(s)}
\]
と与えられる。さらに、閉ループ系が安定であるとき、
w から z までの閉ループ系のゲイン特性は、
\[ |G_{cl}(j\omega)| \]
で与えられる。