ハードディスクレス化
予算の都合で PC が一台しかないときは仕方がありませんが,
安全のため,できれば PC を二台用意して,一台をハードディスクサーバ
にし,もう一台をハードディスクレス化して RT-Linux をのせ,実験機と
するのが better です.
ハードディスクがのっている PC で実験して暴走すると,たとえ ext3 ジャー
ナリングファイルシステムだったとしても,一部のファイルが
lost+found 行き,という事態も起こり得る(体験済)ので,
PC 一台で実験環境を構成する場合は,プログラムミスに十分過ぎる程注
意する,ハードディスクのバックアップをこまめにとる等,十分な備えが
必要です.
一方,実験機がハードディスクレスである場合は,たとえ暴走してもリブー
トするだけで済むので,安心して暴走させることができます :-)
以下では,Red Hat Linux を用いる場合を例に,実験機とサーバを準備す
る手順を説明します.
最初にざっと概要を説明しておきますと,
まず,カーネルイメージおよび,実験機とサーバの IP アドレス等,
必要事項を書き込んだフロッピィディスクを作成します.
つぎに,これを実験機にさしてブートします.
その後,サーバのファイルシステムを実験機のルートファイルシステムとして
NFS マウントし,そこから実験機の OS が起動します.
よって,ネットワークカードのモジュール等,NFS マウントまでに必要なもの
は,カーネルに組み込んでおきます.
Yasuhide Kobayashi
Last modified: Fri Apr 4 16:52:48 JST 2003