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1 目的

図 1: 実験装置
\includegraphics[width=10cm]{apparatus.eps}

騒音を低減する最も簡単な方法は, グラスウール等の吸音材で騒音源を取り囲むことである. しかし,一次元ダクト(単純に管と考えてもらえば良い)は,室内の換気や空調 の目的のために設置されるものであるから, 騒音がうるさいからと言って,吸音材で塞いでしまうわけにはいかない. このような場合に,音で音を消す能動消音制御(Active Noise Control)が用い られる. これに対して,吸音材等で騒音低減を図る方法は, 受動消音(Passive Noise Reduction)と呼ばれる.

本実験では,一次元ダクトの能動消音制御を通して, 周波数応答法による制御対象のモデリング手法,および, $ {\mathcal{H}_\infty}$ 制御系設計によるロバスト補償器の設計法を習得すること を目的とする. また,ダクトの境界条件とセンサ(マイク)の配置を変えて消音制御実験を行い, 制御対象のモデルおよび制御系の消音制御性能に与える影響を考察する.


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Yasuhide Kobayashi
平成15年4月8日