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未知システムの伝達関数(以下, とする)を同定するための手法の一つ
として,
周波数応答法がある.
周波数応答法では,未知システムにある周波数 の正弦波 を入力
し,その出力 を観測する.
未知システムの非線形性が弱く,ほぼ線形系とみなせるような場合には,
出力信号 も同一周波数 の正弦波となり(図3),
未知システムの伝達関数 は,入出力信号の振幅比(出力/入力) と
位相差(入力に対する出力の進み) によって,
|
(3) |
と特徴づけられる.
周波数 を細かく変化させながら,振幅比 と位相差 を記録し,
プロットしたものが,未知システムの周波数応答であり,
これを最小二乗法等を用いて近似することにより,
未知システムの伝達関数 を決定することができる.
課題 1
周波数応答法により,図
1の 4 つの伝達関数
,
,
,
を求めよ.
課題 2
の周波数応答をプロットし,主な共振周波数および反共振周波
数を列挙せよ.これらを,理論式による計算結果と比較・検討せよ.
各課題に対する作業手順の詳細は,以下の URL を参照のこと:
http://multi2.nagaokaut.ac.jp/~kobayasi/ANC/
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Yasuhide Kobayashi
平成15年4月8日